どうもこんにちは
エビワラーのようなものに体の支配権を度々取られているカバショウです。
今回はポケモンに関するエッセイです。
何かと現実世界とポケモン世界を結び付けがちな自分ではありますがテツノツツミに関しては割と最悪な結び目を作ってしまったと思っています。
こういった記事にありがちな長ったらしい前置きのひとつも思いつかなかったので早速本題に入ろうと思います。
皆さんはテツノツツミというポケモンをご存知ですよね?
バイオレットにしか登場しないパラドックスポケモンの1種であり、初見のインパクトに恐怖した人も少なくないかと思います。
テツノツツミを初見で恐ろしいと感じる部分は人それぞれ、全体的に異質な雰囲気がヤバいと思った人もいれば技を出した時に首がびっくり箱の仕掛け宜しく飛び出すモーションをヤバいと感じる人もいます。
しかし自分が感じた恐怖は見た目に関するものではありませんでした。
どの部分かと言うとそれは名前・・・テツノツツミの「ツツミ」という部分を文字で認識した瞬間自分の額には冷ややかな汗が滴っていたのです。
何故そこに恐怖を抱くのかについて結論から先に述べると、ツツミというのは自分が高校生の時に所属していた部活の顧問の名前だからです。
ツツミ(トラウマ)について
あれはもう10年ほど近く前のことになりますが
自分は高校在学中、放送部に所属していました。
放送部と聞けばとてもユルいイメージを持たれる人が大半かと思いますが実際はその真逆。
校内での様々な伝達事項を放送したり定期の放送をしたりするのは勿論の事、あのNHKが主催するアナウンス及び映像作品コンクールに出場し賞を取るために日々研鑽を求められます。
具体的にどのような研鑽かというと毎日の発声練習、取材による素材集め、人格否定、土日の朝から晩まで拘束し編集、ヒステリックな罵倒等々輝かしいものばかりでした。
そのため全国の放送部全てが全てそうではないと思いますが我が校の放送部は野球部よりも拘束時間が長かったです。
低能な采配による無駄なことが大部分を占めていた気がしないでもないですが。
ツツミ教諭からのヒステリックな罵声は毎日のように飛んできます。
なんとも賑やかな環境ですね。
そんな環境にこの身を起き半年程経った頃、同性も同学年も居ない中
自分は繰り上げ式で部長になってしまいました。
なんとも畏れ多きことですね。
部長になったのですから特別な役割を任せて貰えます。
特に華やかで記憶に残る仕事は部室の掃除です。
自分以外の他の部員が全員でお笑いライブの取材という名の観劇に行く中
自分だけは松居棒で窓の冊子を磨いていました。
あの時ほどツツミ教諭に感謝したことはありません。
お礼にマイクスタンドで頭に真っ赤な彼岸花を咲かせてやろうかと思いました。
教諭はNHKの賞レースを崇拝と呼べるまでに絶対視しており賞を取ってこそ全てだという考えの方だったため、賞をいつまで経っても取れない自分に対しては特にキツく接していたのかもしれません。
ツルのムチならぬパワーウィップ級の愛のムチですね。
体育祭での競技実況や文化祭でのラジオなど、面白いと校長や見知らぬ保護者から直々に褒められた自分のトークは主体性のあることを話してはいけないというよく分からない理由で教諭が封殺をしてきました。
おかげで謙遜を美徳とする日本人らしい自信のなさを獲得しました。打たれる前に自分という杭を地面の下に埋めてくださったツツミ教諭のなんと慈悲深いことでしょうね。
その他にもツツミ教諭の卓越した指導力により引き起こされる青春の日々、朝4時集合の撮影や異性の後輩達の目の前での人間性の否定など枚挙に暇がありません。
そんな部活での精神的・体力的疲弊に加え
進学校だった事もあり大量の課題にも追われ毎日4時間睡眠で吐き気を押えながら自転車で急勾配な坂の続く片道40分というデスロード通いの生活をしていたところ、ある日自分の体に虫が這い始めました。
確かに這っているし目にも見える
しかし触ることの出来ない黒い虫達です。
あれは正直一番きつかったです。
人は極限まで追いつめられると本当に幻覚を見るんですね。
最初は本物かと思って退治しようとしても霞に撒かれるようにGのような虫が消えていくのは恐怖でしかありません。
おそらく時透無一郎に攻撃を当てられない玉壺はまさにこんな感じだったのでしょう。
その後も卒業まで結局このツツミ教諭との付き合いは続くのですが
3年生の時に2分の1の確率で自分の担任になるかならないかという場面に出くわした時は過呼吸をおこして誇張抜きで気絶しました。
「何故そこまでになるまでせめて部活だけでも辞められなかったのか?」
と思う人は沢山居るでしょう。
学校というのは狭い世界である種のヒエラルキーの元成り立っています。
大抵の生徒からすれば先生なんて自分の成績を握っている、つまりは命綱を握っているような存在に等しいのです。
だからこそ辞めたりしたらその後の授業で毎回顔を合わせる上に成績までつけられると来ては恐怖故に辞めることが選択肢からまず外れてしまいます。
ブラック部活問題で自殺してしまう学生の心理というのがまさにこれな訳です。
こんなことを言うと先生達の仕事だってそもそもブラックで大変だと仰る方もいるとは思いますが話が脱線しすぎるので今回そちらには触れないでおきます。
といった上記の暗澹たる思いの籠った3年間をツツミという名前と共にすごしてしまった自分はどうしてもテツノツツミを見ると気分が悪くなってしまいます。
もちろん同じ理由で堤真一もアウトです。
そこには単にトラウマだけでなく憤怒の拳を握りしめたような怒りも介在していますが握りしめた拳が振り抜かれた先はいつも虚空でした。
一滴ずつ硯の中に溜まっていく墨汁のように
自分の心にはドス黒いものが積み上がっていっていたのですね。
そうしてこれの卵が生まれたってワケ
まだこの頃はバルキーにすらなっていない卵の頃ですね
自分でも内なる存在に気づいていませんでした。
テツノツツミ(ポケモン)について
とまあテツノツツミという名前を見る度に自分の中にある砂時計をひっくり返し記憶の時を度々戻しはするのですがこのポケモンを使わない訳にはいきません。
自分はポケモンバトルをやってはいますが専らダブルバトルを遊びスカバイ環境になってからはずっとへイラッシャとシャリタツの寿司構築を握っています。
多分エビワラーが入国してもエビワラー+寿司になるだけで変わらず握り続けるんじゃないかなという予感がありますね。
そんな寿司の構築とこのメカニカルサンタクロースとの組み合わせについてですが
地震でシャリタツを巻き込まずに面制圧しながら高火力水技も打てる寿司と、草(主にモロバレル)やイルカマンに強いテツノツツミとユキノオーの所謂雪パの並びがお互いに攻めの面での相性が良く使わないという手は無いのです。
それに加えてテツノツツミは雪パでなくともハバタクカミやパオジアンよりすばやさ種族値が1高いことにより凍える風での素早さ操作をそれらのポケモンの上から行うことが出来るという素晴らしいポケモンです。
そんなポケモンをクソ忌々しい記憶の中にいる亡霊に邪魔されて使えない程腹立たしいことはありません。
なので自分は考えました。
どうしたらこのポケモンを精神衛生上安全に使えるのか?簡単なことでした。
名前を変えてしまえばいいんです!
ということでテツノツツミをテツノサンタという名前に変えてランクマに潜ってみました
あれ??????????????????????????????
どうやら「ニックネームを反映する」という設定にしてもカジュアルバトルやフレ戦でしかニックネームは映らないようです( ◉ω◉ )はあ・・・
幸い言語違いの場合はそのままランクマでも反映されるようなのでテツノツツミに関しては今後英語版で捕獲したIron Bundleを使用していくことになりそうです。
ツツミという文字列を見るのもキツイのでランクマでもニックネームが適応される日が早く来て欲しいものですね。
筆者近影